大切な故人の法事・法要にどうしても出席できない場合は、お手紙で想いを伝えましょう。
ここでは、お悔やみ・お供えに贈るメッセージ例文集をご紹介します。
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「お悔やみ状」「弔電」「お供えの手紙」「故人への手紙」
間違えやすい4つの手紙とは
①お悔やみ状とは
お悔やみ状は、さまざまな事情で通夜や葬儀に出席できないときに贈るお手紙のこと。
メールなどのやり取りで終わらせず、哀悼の意をこめて届けましょう。
・便箋2枚以上の手紙は、不幸が重なるのを連想させるので避けて、1枚で簡潔にまとめる
・筆記具は、ボールペンは不向きで、筆ペンか万年筆、水性インクのペンを使う
・お悔やみの手紙を出すタイミングは、故人が亡くなってから7日後に行う初七日法要までが最適
②弔電とは
葬儀や通夜に出席できないという点はお悔やみ状と一緒ですが、伝える相手が変わります。
お悔やみ状は遺族宛のお手紙で、弔電は故人宛のお手紙となります。
弔電は告別式で読まれる場合があるので、告別式の時間をあらかじめ調べるなど事前準備が大切です。
できるだけ早く、遅くとも告別式の1時間前には到着するように準備しましょう。
亡くなってから7日以上過ぎていたという場合は、焦らず知ったタイミングで大丈夫。
失礼にはなりませんので、気持ちを伝えておきましょう。
また、葬儀やお通夜のどちらかに参列できる場合は、お悔やみの手紙を送る必要はありません。
③お供えの手紙とは
法要に出席できないときに、遺族へ贈る手紙です。お供えと一緒に同封します。
必ず必要ではなく、丁寧な対応としておすすめしています。
1周忌など親族で集まる大きなイベントで出席できない場合は、手紙を贈ることで気配りにもなります。
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④故人への手紙とは
故人宛にお手紙を書いて想いを届けるということもできます。
その場合は遺族は読みません。
葬儀の場合なら一緒に火葬してもらうこともできます。
お供えの場合なら仏壇へ飾ってもらうと良いでしょう。
故人への手紙はマナーなど気にせず、想い出を語ったりなど話したい事を書いて大丈夫です。
きっとお祈りよりも想いが届くことでしょう。
「お悔やみ状」「お供えの手紙」で
押さえたい5つのポイント
弔事には4つのお手紙の種類が分かったところで、
今回は遺族へ出席できないことを伝える「お悔やみ状」「お供えの手紙」の書き方について注意点をお伝えします。
下記5つのポイントに気をつけながら、たくさん書かずに簡潔に書いてみましょう。
- 忌み言葉(いみことば)を使わない
- 頭語や時候の挨拶は書かない
- 伺えない理由を簡潔に書く
- 遺族を気遣う言葉を書く
- 亡くなった理由は訊ねない
1.忌み言葉(いみことば)を使わない
お悔やみで避けるべき言葉に忌み言葉というものがあります。
通夜や葬儀・告別式の場では口にしてはいけない言葉のマナーです。縁起が悪い、不吉なことを連想させる次のような言葉は使わないようにしましょう。
- 「重ねる」
- 「再三」
- 「くれぐれも」
- 「たびたび」
- 「重々」
- 「重ね重ね」
- 「また」
- 「いよいよ」
- 「ますます」
- 「返す返す」
- 「次々」
これらは死や不幸が再び起こることをイメージさせるといわれます。
- 「切る」
- 「離れる」
- 「とんでもないこと」
- 「浮かばれない」
- 「九」(苦しいを連想)
- 「四」(死ぬを連想)
「死んだ」→「お亡くなりになった」「息を引き取られた」「他界された」
「死去されたと伺い」→「突然のことで」
「生きているうちに」→「ご生前」「お元気な頃」
2.頭語や時候の挨拶は書かない
フォーマルな儀式となると手紙に、「拝啓」や「謹啓」などのような頭語や、季節に合わせた時候の挨拶などをつけたようが良いような気がしますよね。
しかし、お悔やみ・お供えの手紙では不要です。すぐ本題に入るような書きましょう。
3.伺えない理由を簡潔に書く
お悔やみの言葉は直接伝えることが一番。
あくまで手紙は略式ですので、どうしても出席できないときは理由を伝えると良いでしょう。
詳しくは例文集でご紹介しています。
また、後日弔問に伺う予定があるのであれば、その旨も書いておきましょう。
4.遺族を気遣う言葉を書く
「ご家族皆様の気持ちを思うと胸が痛みます」といった遺族を気遣う言葉として伝えると良いでしょう。
あまりに強調するのは遺族の心情を考えると好ましくありません。簡潔にすることを意識して一言添えておきましょう。
5.亡くなった理由は訊ねない
たとえ病気で亡くなったとしても、どのような状態だったのかと気になるところはありますが、お悔やみの場では訊ねてはいけません。
親しい方であっても、話を切り出すのは避けましょう。
遺族の気持ちを考えて、悲しいことは思い出させないように心遣いが大切です。
便箋と封筒は白無地がおすすめ
ご祝儀袋と同様、お悔やみ状に使う便せんや封筒も気配りが必要です。
白の無地がおすすめですが、なければグレーや淡いブルーなど可能な限りシンプルなものを選ぶと良いでしょう。
また、手紙は1枚にすること。2枚重なると「不吉が重なる」ことを連想させてしまうため、手紙と封筒は各1枚ずつ使用することが最適です。
香典とまとめて送っても大丈夫?
葬儀やお通夜への出席できない場合、お悔やみ状と香典を同封できます。
香典を送る場合は現金書留を使い、香典袋にお悔やみの手紙を封筒に入れて送ります。
四十九日法要の前に送付は「ご霊前」
四十九日法要後であれば「御仏前」
が正しい表書きです。タイミングに注意しましょう。
ただし、冒頭でもお伝えした弔電の場合は香典と同封不可です。
弔電を送りたいが、香典も送りたい。という場合はさらにお悔やみ状を準備しましょう。
↓香典について詳細はこちら
「お悔やみ状」「お供えの手紙」メッセージ例文集
お悔やみ状の例文集
親族を亡くした友人へ
(お母様・お父様)のご逝去の報せを受け、驚くばかりです。
ご家族の皆様のご心痛、お察し申し上げます。
本来であればご葬儀に伺うべきところ、事情によりかなわず、誠に申し訳ありません。
略儀ではありますが、書中をもちまして、心よりお悔やみ申し上げます。
ご家族の皆様、くれぐれもご自愛ください。
(お母様・お父様)のご逝去の報に接し、心よりお悔やみ申し上げます。
かねてよりご体調が優れないとのお話を伺っていたものの、驚くばかりです。
本来であれば、ご葬儀に参列し、ご焼香させていただくところですが、
遠方にてかなわないため、お手紙のみとなりましたことをお許しください。
故人のご冥福をお祈りいたします。
○○さんと同級だった、△△△△と申します。
このたびの訃報を耳にし、呆然とするばかりです。
おととし開かれた同窓会ではお元気そうでしたので、本当に残念でなりません。
事情によりご葬儀に伺うことができず申し訳ございません。
帰郷した際にはすぐにでもご霊前にお参りさせていただきたく存じます。
まずは書中にて、心よりお悔やみ申し上げます。
社員を亡くした取引先へ
貴社○○○○様のご永眠に際しまして、心よりお悔やみ申し上げます。
突然の報せに戸惑いを隠せません。
ご生前中は公私にわたってひとかたならぬご厚情を賜り、
恩返しもかなわぬままとなってしまったことを残念に思います。
ご遺族様をはじめ、社員の皆様のお嘆きも、いかばかりかとご拝察申し上げます。
本来ならば直接お悔やみ申し上げるところ、遠方のためかなわず、
略儀ながら書中をもちまして、謹んで哀悼の意を表させていただきます。
親族を亡くした親戚へ
ご遺族様のお悲しみいかばかりかと拝察いたします。突然の悲報に接し、ご遺族様のお悲しみいかばかりかと拝察いたします。お別れもできなくて、残念です。故人のご冥福をお祈りいたします。
ご家族皆様の気持ちを思うと胸が痛みます。謹んでお悔やみ申し上げます。ご家族皆様の気持ちを思うと胸が痛みます。くれぐれもご自愛ください。心よりご冥福をお祈り申し上げます。
故人のご冥福を祈って手を合わせております。ご生前のご厚情を思えばお見送りをしなければなりませんのに、健康を害し伺えず申し訳ございません。故人のご冥福を祈って手を合わせております。
香典を同封する場合に文末に入れる例文
心ばかりではありますが、御香料を同封いたします。ご霊前にお供えいただきますよう、お願い申し上げます。
まずは書中にて、謹んでご冥福をお祈りいたします。
お供えの手紙 例文集
命日に贈る
月日が経つのは早いものですね。きっと今も皆様を暖かく見守っていると思います。心ばかりですがお花を贈りますので、お供えいただければ幸いです。
ご命日にあたり心よりご冥福をお祈り致します。心ばかりのお供えをおくらせて頂きました。家族の皆々様のご健康をお祈り申し上げます。
ご生前の面影を偲び、心からご冥福をお祈りいたします。笑顔が素敵だった故人を思い 明るいお花を選びました。喜んでいただけると幸いです。
一周忌・三回忌などの回忌法要に贈る
一周忌を迎えあらためて○○様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。早いものであれから1年が経ちましたね。○〇様が好きだった洋菓子をおくらせていただきました。ご仏前にお供えください。
改めて故人のご冥福と、ご家族皆様のご健康をお祈り申し上げます。このたびの周忌法要にあたり心ばかりのお供えをおくらせて頂きました。改めて故人のご冥福と、ご家族皆様のご健康をお祈り申し上げます。
初盆に贈る
この度は○○様のご冥福をお祈り申し上げます。新盆を迎えるにあたり、当日はお参りに行くことができず、遠方より合掌させていただきます。ささやかですがお花を送らせて頂きます。
新盆を迎えるにあたり、ご生前の面影を偲び改めましてご冥福をお祈り申し上げます。心ばかりですがお供えを贈ります。ご仏前にお供えください。暑さ厳しい折、くれぐれもご自愛ください。
お供えでおすすめ!
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