お盆のお供え「のし」の基本。かけ紙・水引・内外のし…意外と迷うマナー

お盆のお供えは四十九日後の忌明けから、8月13日~16日が一般的です。(旧暦は7月13日~16日)

お盆に向けてお供えの準備がしよう!と思って、いざとなると何を準備すればよいのか悩みますよね。

特に法事や祝い事では「のし」を使って、贈り物をすることが多く
普段慣れないこともあってお店で注文するのに迷うことがあります。

ここではお盆のお供え「のし」の基本について分かりやすくお伝えしていますのでぜひ参考にしてくださいね。

そもそもお供えは「のし」ではない?
意外と知らない呼び方の違い

商品のラッピングの上からかける白い帯。
実は「のし」と「かけ紙」という二つの呼び名があるのを知っていましたか?

のしとは、「熨斗鮑(のしあわび)」が描かれているものを指します。

「御礼」の右側にある飾りが熨斗鮑(のしあわび)です。

のし

縁起が良いお祝いごとに使用するため、のしと言われるようになりました。

一方で弔事用はのしではなく、「かけ紙」と言われています。

熨斗鮑(のしあわび)がつかず、水引と表書きのみが、「かけ紙」と呼ばれています。

慣れていないと知らない人も多いので、お店で「のしをつけてください」と言っても恥ずかしいことはありません。

「お供え用」と用途を伝えれば対応してくるのでご安心くださいね。

今回の記事では、あえて親しみの多い「のし」という言葉を使わせていただきます。

かけ紙とは「のし」のこと|書き方マナー

お供え のし

1.水引を選ぼう

水引とはのしの中央にあるリボンのような飾りのこと。

お盆のお供え物には「結び切り」「あわび結び」を使用します。
「結び切り」は一度結んだらほどけない結び方で、「一度だけ」「繰り返さない」という意味があります。お盆以外の法事・法要でも「結び切り「あわび結び」が一般的です。

他にも水引の種類には、蝶結びや梅結びなどがあります。
これらの水引はお祝いごとで使われるため、のし紙を選ぶ際は注意しましょう。

2.水引の色を選ぼう

お供えの場合、地域によって色が違う場合があります。

関東地方では一周忌までは黒白の水引を、三周忌以降に黄白の水引を使用します。
関西地方では四十九日法要前まで黒白の水引を、四十九日法要から黄白の水引を使用するのが一般的です。

お供え のし

お盆は四十九日の忌明けからなので、地域によって選び方が変わるんですね。

黄色を使用する理由は、喪の印象が強くなるため、黄色を用いる地域が増えているそうです。

故人が亡くなって月日が経てば、明るい気持ちで黄色に変わっていくと覚えておくと良いでしょう。

3.のしの上部には表書きをつける

お供え のし

表書きとは、贈り物の目的を書くことです。
のしの上部、つまり水引の上にあたる部分に書きます。

お盆のお供えには、「御仏前」や「御供」「御供物」の表書きを使用するのが一般的です。

「御供(御供物)」は時期選ばず幅広く使用できるので覚えておくとよいでしょう。

★四十九日までは、「御霊前」。以降は「御供物(御供)」です。

ちょこっと豆知識!
「初盆」なら表書きを変えよう

故人の四十九日の忌明けの後、初めて迎えるお盆のことを「新盆(にいぼん)」「初盆(はつぼん)」と呼びます。

贈り先が新盆(初盆)の場合は、「新盆御見舞」(にいぼんおみまい)」を使用すると良いでしょう。

↓初盆について詳しくはこちら!

4.のしの下部には名前をつける

お供え のし

表書きを書いたら、贈り主の名前を書きます。

誰からのお供え物なのか分かるように、フルネームで記載します。

夫婦で贈る場合

お供え のし

夫婦でお供え物を贈る場合は、右側に夫のフルネームを記載し、その左隣に妻の下の名前を書きましょう。

3名で贈る場合

お供え のし

3名までの連名でお供え物を贈る場合は、年齢や立場が上の人の名前を右から記載していくのが基本です。

年齢や立場に上下がない際は、右から五十音順でフルネームを書きましょう。

複数人で贈る場合

お供え のし

4名以上でお供え物を贈る際は全員の名前は書かず、「代表者一名」+「他(または外)一同」と書くのがマナーです。

お供え物を贈った人全員の名前を伝えたい場合は、名前をまとめた別紙を添えて渡しましょう。

ちょこっと豆知識②!お盆のお供えの場合、ペンの色は黒でOK

四十九日以降のお供え物は、濃墨(黒)のペンで名前を書きます。
「仏様になった故人への贈り物」という意味で濃い色を使います。

一方で、お通夜や葬儀、四十九日前の法要では、薄墨(薄いグレー)です。
「故人を失った悲しみ」を表すために薄い色を使うそうです。

「のし」は包装の内側?外側?選び方マナー

のし

のしをつける場所にも2種類あります。
日本の風習は、なんて細かくてややこしいのでしょう…。

簡単に説明すると、包装紙の内側にのし紙をかけるのが「内のし」、外側にかけるのが「外のし」です。

お祝い事など祝福を表に出したい場合は、外側に見せる、控えめな気持ちで行いたい場合は内側につけるという意味で分けられています。

お供えの場合は、どのように使い分けるのかみていきましょう。

外のし

法要当日に直接お供え物をお渡しする場合は外のしを使用します。
たくさんの人が参列されることを想定して、誰から頂いたか分かるようにするためです。

内のし

当日参列できず郵送する場合や法要以外のタイミングでお供え物を持参する際は、内のしが多く用いられます。

外のしでも失礼にはならないので、過度に気をつける必要はありません。

お供え用の「のし」で気をつけるマナー

お供え 花

親族や親しき間柄なら、のしは必要ない?

かけ紙なしでお供え物を贈ることができるのは、家族など親しい間柄の人のみです。

お供え物を購入するお店で「のし紙なし」という選択も可能ですが、基本的にはお供え物はのし紙をかけて贈ります。

のし紙は故人やご遺族に対する敬意の表れで、のし紙なしでお供え物を贈るのは避けるべきです。

たとえご家族でもつけておいたほうが無難でしょう。

お供えと香典は一緒に送らない

お盆の法要でも香典を準備します。
お盆に法要が必ず行われるのは初盆だけです。2年目以降は家庭によって差があります。

お供えと香典を一緒にすると「不幸が重なる」という意味になりますので、初盆に法要がある際はお供えではなく、香典を渡しましょう。

もし法事・法要に行けない場合は、お供え物か香典かのどちらか一方を選びます。
地域や宗教によって異なりますが、一般的には香典のみでよいでしょう。

↓香典についてこちらもどうぞ!

蓮の花が描かれたのしは「仏教」のみ

のし お供え

お供え物のかけ紙を選ぶときは、蓮の花が書かれているか確認しましょう。
蓮の花は、仏教の花とされており、キリスト教や神道などでは使えません。

百貨店などのお店では無地のものが多いので、見かけるのも少ないかもしれません。

縁起の悪いものは避ける

賞味期限が短いものは避けましょう。お肉やお魚などは、殺生を連想させます。

また、棘のある花は地獄を連想するイメージがあり、魂が安らかに眠れないとされているため、避けましょう。

鉢植えは「不幸が根付く」とも捉えられることから、縁起が悪いと言われています。

正しいお供え物の選び方マナー

のしの選び方、気をつけるべきマナーを知ったところで、実際にどんなお供え物が良いか選んでみましょう。
↓まずは基本を知りたいという方は下記も一緒にご覧ください。

消え物(消費できるもの)を選ぼう

お線香

お供え物には、消え物と呼ばれる「使ったり消費したりすることで無くなるもの」を選ぶとよいとされています。消え物には「不祝儀を残さない」「不幸を残さない」といった意味合いがあるためです。

お菓子や果物、飲み物、ろうそく、線香などを選ぶのがおすすめです。

故人が好きだったものは喜ばれる

お供え物に何を持参するか迷ったら、故人が好きだったものを選ぶのもおすすめです。

故人がかつて好きだったお菓子や果物、お酒などを選ぶことで故人への敬意を示すことができ、ご遺族にも喜ばれるでしょう。

また、故人が好きだった色や花で作ったフラワーアレンジメントなどもおすすめです。

日持ちするものが良い

クッキー

お菓子などの食べ物をお供え物として持参する際は、日持ちするものを選ぶのがおすすめです。

せんべいやクッキー、羊羹(ようかん)など、常温で日持ちするものを選びましょう。

また、個包装されているものは仏壇にお供えした後に全員で分けることができるため、ご遺族に喜ばれますよ。

おすすめのフラワーギフト
毎年お盆に帰ると出会える「家族」

もしお供えを検討中の方は、プリザーブドフラワーという「枯れないお花」を検討してみてはいかがでしょうか?

花は仏様の慈愛と忍耐を表現し、さらには清浄も表すとされており、花・火・香の3つで「仏の三大供養」ともいわれ、とても大切なお供え物になります。

下記の商品はすべてお線香がセットになっていますので、お供えとして人気の商品です。

↓プリザーブドフラワーについて詳しくはこちらも併せてご覧下さい。

お供え花 人気ランキング

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さいごに

今回はお盆のお供え「のし」の基本についてご紹介しました。

お盆になったら大切な人へご挨拶。
せっかくなら素敵なお花を持って行くのもいいですね。

神戸のお花屋さんGROUNDでは、お供えギフト商品以外にも
母の日ギフト・退職祝い・長寿祝い・結婚祝い・送料無料などのフラワーギフトを取り揃えています。

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