お供えの基本|五供(ごくう)とは？お供え花の選び方

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お彼岸・お盆など、ご先祖様へご挨拶に行く際に欠かせないお供え。どのようなものを用意すれば検討中の方は、基本を知っておくと安心です。

ここではお供えの基本を分かりやすくお伝えしていきます。お供えに欠かせないお供え花の選び方についてもご紹介しています。

お供えの基本|五供(ごくう)とは？お供え花の選び方

・お供えの基本は【五供】から
 ・お供えに現金はあり？なし？　御供物料（おくもつりょう）について
 ・【お供え花の選び方】色の選び方は2パターン
 ・ご遺族に喜ばれるお供え花ギフト

お供えの基本は【五供】から

仏事でのお供え物に「香」「花」「灯明（とうみょう）」「浄水（じょうすい）」「飲食（おんじき）」の5種類があり、これらを総称して「五供（ごく）」と呼ばれています。

日々のお仏壇へのお供えや、お盆の期間におけるお供えは、この五供に沿って実施されることが一般的です。ここでは、五供について意味や由来を簡単に解説します。

香

お香は、日常のお参りにお線香として用いられることが多いですが、その香りが場や人を清める役割を持つと同時に、「香喰（こうじき）」として仏様の食事とされる意味合いもあります。

お香は花と火と共に「仏の三大供養」とされ、仏教において重要なお供え物の一つです。
※「こうじき」は「香喰」や「香食」とも表記されることがあります。

花

花は仏様の慈愛と忍耐を表現し、さらには清浄も表すとされており、花・火・香の3つで「仏の三大供養」ともいわれ、とても大切なお供え物になります。
また、お参りする側に向けて飾ることで、私たちの心も清く落ち着かせてくれるとされています。故人様はお花の香りを好むとも考えられているので、葬儀でもきれいなお花で祭壇をお飾りします。

▼お供え花について詳細はこちら

灯明(とうみょう)

ローソクなどの明かりのことです。これは、花・火・香の三つを合わせて「仏の三大供養」と称され、非常に重要なお供え物とされています。仏教では、この光が世界を明るく照らし、迷いを消し去る役割を持つとされています。

浄水

水やお茶を供えることで、仏様の喉がかわかないようにという意味と、私たちの心を清らかにするという意味が込められています。
※宗派によっては、水やお茶を供えない場合もあります。

飲食(おんじき)

「飲食(おんじき)」とは食べ物をお供えすることを指し、新鮮なご飯やお菓子、季節の果物などが一般的に用意されます。このように私たちが普段食べるものをお供えすることで、仏様や祖先とのつながりを感じることができるとされています。仏様は食べ物の香りや湯気を楽しまれると言われているため、ご飯は炊き立てをお供えし、時間が経って硬くなる前には炊飯器に戻して家族でいただくことが推奨されています。お菓子もお供え後にはお下がりとして皆で分け合うのが一般的です。

お供え物に適していないもの

肉・魚などの殺生を連想されるもの、辛い物やにおいの強いものはタブーと考えられています。また、お花に関しては香りの強いものやトゲのあるものが避けられています。