ねびきまつって何?おしゃれな京都から学ぶ、由来と縁起

お正月の初詣は京都へ。
町を歩くとお正月の雰囲気がただよう中、見慣れない正月飾りを見かけました。

根引松(ねびきまつ)を聞いたことがありますか?

松の木を使った正月飾りで名前のとおり、根から引かれた松です。

とてもおしゃれで素敵だったので詳しくご紹介します。

根引松(ねびきまつ)の由来

正月飾り

根引松の由来は、特に京都などの地域で日本の伝統的な正月飾りとして古くから用いられてきたものです。その起源や意味には、次のような背景があります。

1.神聖な松は歳神様のような存在

松は古来より「神を待つ」に通じ、神聖な木として尊ばれてきました。家や家族の恩恵、そして土地や生活の安定を願う意味が込められています。

2.「地に足をつける」という生活を願って

松を根付きのまま引き抜いて飾ることは、「地に足をつけて生活」や「安定して成長する」ことの象徴とされています。 特に新しい年を迎える際に、家庭や事業がしっかりと根を張り、盛り上がっていることを願って飾られるようになりました。

3.歳神様の目印としての役割

正月飾りは歳神様(新年の神)を迎えるための準備です。 根引松もその一部で、歳神様が宿る依代(よりしろ)として、神聖な空間を作る役割を果たしています。

4.京都の正月風習

根引松は特に京都で重視される風習です。 京都の旧家や社寺では、根引松を玄関先や門に飾ることで、伝統と文化を守り続けています。されない独自性を持っています。

5. 「縁起物」としての進化

現代では、根引松は伝統的な飾りだけでなく、縁起物としての意味が再認識され人気が高まりつつあります。可愛い水引でアレンジされた形や飾り方で用いられることも増えおしゃれなデザインが豊富です。

他の正月飾りとの違い

門松

門松
玄関先に飾られる松の枝で、歳神様を記念とされます。松は「神を待つ」に通じ、長寿の象徴ともされています。

お花のしめ飾り

しめ縄
神聖な場所との間を隔てている結界として用いられ、家の入り口や神棚に飾られています。不浄なものの侵入を防ぐとされています。

鏡餅

鏡餅
神様への供物として飾られる丸い餅で、年神様の依代とされています。上に乗せる橙(だいだい)は「代々家が続く」という願いが込められています。

破魔矢

破魔矢(はまや)
初詣の際に神社で与えられる矢で、邪気を祓い、一年の幸運を射止めるとされています。

だるま

だるま
「七転び八起き」の象徴として、家内の安全や商売の繁盛を祈願します。願いを込めて左目描き、成ったら右目を入れる習慣があります。

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